「電力ゼロのウッド・エアクリーナー」
皆さんは、杉木口スリット材(杉スリット材)という材料をご存じでしょうか?
上の写真にあるような「1839mm×105mm×12mm」を標準サイズとする羽目板タイプの木材です。その名前の通り、杉材に7mm間隔の「スリット(溝)」を入れることにより、あえて杉の呼吸管を切断することで断面積を増やし、それにより杉材が持っている大気浄化機能などを最大限高めた機能性商品です。
羽目板として上の写真のように壁に使用する例が多いのですが、以下のようにパーテーション的な使い方も可能です。
DIYで羽目板を一定間隔に切り、高さ700mm程度のローパーテーションにするなど、様々な使い方を自由自在に考えることができる材料でもあります。
杉スリット材は、商品として(一社)大阪府木材連合会を中心とした京都大学や関係機関との産学連携により開発され、啓発・需要開発が行われています。また、地域創生連携活動コンソーシアムも創業当初から大阪府木材連合会の皆様や株式会社平川木材工業大阪事務所担当者様とのご縁があり、その普及のための需要開発を行っています。
- 【(一社)大阪府木材連合会 杉木口スリット材 説明ページ】
https://www.mokuzai.or.jp/2-enlightenment-slit.html
また、材料としての製造は株式会社平川木材工業が実施しています(ちなみに、平川木材工業のスリット材担当は弊社団の地域材担当理事でもあります)。
- 【株式会社平川木材工業 「杉スリット木材」】
https://www.hirakawa-mokuzai.co.jp/item/aboutslit
杉スリット材は、大量に露出した木口面が呼吸をすることにより、大気中の様々な不純物を取り込んでくれる効果があります。
ちなみに、京都大学生存圏研究所 実験棟において使用されている小国杉スリット材を用いた空気浄化機能や人への生理的効果については、京都大学における以下の研究論文などが執筆されています。
- 「スギ材の空気浄化機能の解明と木質住環境のヒトへの視覚・生理・心理効果」『生存圏研究(京都大学生存圏研究所)』 (8), 55-68, 2012
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/184860
弊社団では、大阪府木材連合会、平川木材工業と連携をしている地域材担当理事がスリット材の調達・施工までを一貫してコーディネートしております。
【杉スリット材の購入・施工などのご相談全般に関する担当】
(一社)地域創生連携活動コンソーシアム
地域材担当理事 黒瀬浄弘
(床和会代表/株式会社平川木材工業大阪特販担当)
住所:〒563-021
大阪府大阪市住之江区東加賀屋2丁目14-25 床和会
TEL: 06-4702-8828 / FAX: 06-4702-8830